うつ病の転職はオープン就労とクローズ就労の特徴を知る


転職活動の前に2つの働き方を知っておきましょう
ミドル世代でうつ病になってしまっても働かざるを得ないと言う現状が正直なところではないでしょうか。
- 老後に向けて
- 住宅ローン
- 日々の生活費
- 子供の学費
など、どうしても収入が必要です。
うつ病で転職を考えた場合、今までと同じ考え方で職に就くにはリスクがあります。
なぜならば、うつ病は環境の変化に弱く、場合によってはよりうつ病を悪化させる可能性もあります。
今のご自身の体調やこころの状態はどうなのか、と照らし合わせて転職活動を進めて行く必要があります。
その概念から、言うまでもなく会社選びは大切です。
ブラック企業は是が非でも避けるべきですから。
しかしもうひとつ、うつ病の転職活動で理解しておくべき要素があります。
それが、オープン就労とクローズ就労です。
この2つの特徴やメリットデメリットを知っていると知らないとでは、今後の人生が大きく変わると言っても過言ではありません。
これから定年に向けて、うつ病と上手くお付き合いしながら働いていける知識武装をしていきましょう。
わかりやすくガイドビーコンしていきますね。
そもそもオープン就労、クローズ就労とは?
オープン就労とは
自分の障害を開示して就職をする働き方です。
つまり、障害者雇用枠の求人です。
実は障害者雇用促進法によって、障がい者を一定の割合で雇用する義務があります。
特に2021年3月1日より法改正で障がい者の法定雇用率2.3%に引き上げられました。
対象となる事業主の範囲は「従業員43.5人以上」となります。
大企業ほど障がい者を雇用する枠が大きくなりました。
うつ病を堂々とオープンにし安心して働ける可能性が広がったと言えます。
クローズ就労とは
いわゆる一般的な働き方です。
つまり、障害があることを一切開示せずに就職する働き方です。
障がいを持たない健常者として働くことになります。
とは言え、もし面接で障がいの有無を質問された場合は正直に答える必要があります。
それぞれのメリットとデメリットを知る
オープン就労、クローズ就労の違いがわかったところで、次はそれぞれのメリットとデメリットを理解しましょう。
オープン就労のメリット
なんと言っても障がいに対して配慮が受けられることが最大の魅力です。
- 勤務時間、勤務日数の配慮
- 業務の負荷や内容の吟味
- うつ病のストレスサインが出た場合の休憩など配慮
- 通院のための休暇、早退
- 職場の皆さんの配慮
オープン就労のデメリット
- 正社員求人が皆無
- 賃金が低い
- クローズ就労より求人数が少ない
- さらにうつ病など精神の障がいは身体の障がいより求人数が少ない
- 仕事の内容が限られてくる
- 基本的に障がい者手帳を所有していることが前提
クローズ就労のメリット
- 求人数が多い
- 職種も多種多様
- 正社員求人が多い
- 賃金がオープン就労よりも高い
オープン就労のデメリット
健常者と同じ働き方になるところが一番ネックになるでしょう。
- 就労時間や出勤数に配慮が期待できない
- 残業や休日出勤あるいは出張の場合がある
- 通院の休みや早退が取りにくい
- 職場の皆さんの配慮が期待できない
今の自分とまず向き合う
オープン就労、クローズ就労、どちらの働き方にも一長一短があります。
もちろん両方の求人に応募するやり方も良いでしょう。
ただ、ひとつの指針として「今自分の優先事項は何か」は明確にしましょう。
- うつ病を理解してもらう働き方
- とにかく今の会社から変われればいい
- 賃金
- 正社員雇用
- うつ病と付き合いながら長く働きたい
など、人それぞれ優先事項はあると思います。
忘れないで欲しいのは、うつ病は環境にとても弱い、と言う事です。
そして、うつ病はなかなか治るものではありません。
「もう大丈夫!」と思っても些細なことで再発しやすいです。

せっかく転職できてもうつ病を悪化させて退職しては本末転倒です。
これから先は後悔しないようにじっくり考えて転職活動を進めていきましょう。
せっかく、オープン就労とクローズ就労を知ったのですから、選択の幅を存分に活かしていきましょう。

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