うつ病に筋トレは逆効果過ぎる実態

うつ病、あるいは抑うつ状態には筋トレが効果的!と言うお話、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
しかもうつ病だけでなく、不眠にも良いと言われています。
うつ病と不眠はだいたいセットですから興味深いお話です。
実際、SNSでも体験談がよく紹介されていますよね。
薬に頼らず日常生活の中でうつ病を治していこうという素晴らしい試みです。
もちろん本当にそうであれば、ですが。
そこで、私もやってみたのでその感想やご報告をしたいと思います。

果たしてうつ病に筋トレが効果的説が立証できたか!?
筋トレが気になっていた方はぜひ参考にしてくださいね。
そもそも何故筋トレが良いと言われているの?
何の根拠も無く、筋トレ最高説があるわけではありません。
例えば、
・リスボン大学の研究
ちゃんと然るべきところで研究されていました!
筋力は抑うつ状態のリスク低下、軽減させることがわかりました。
つまり、筋トレで鍛えることにより、精神的な落ち込みやうつで苦しんでいる人も、気持ちが上向きになると言う事なんですね。
・筋トレはセロトニンを分泌させる!
うつ病になるとセロトニンが上手く分泌されないと言われています。
セロトニンは神経伝達物質のひとつで別名・しあわせホルモンです。
心の安定や落ち着きにとても大切な物質です。
これを運動で分泌してくれるなら、効きそうですよね。
他にも脳内物質テストステロンやドーパミンも分泌してくれるそうですよ。
・モチベーションアップ
いわゆる自信がつくことによって不安や落ち込みを吹っ飛ばす!ってことです。
見た目の体つきが変わる、自分もやれば出来るんだ!、ストレス解消、このような要素が挙げられます。
身体も鍛えられ、心も鍛えられる、1粒で2度美味しいと言って所ですね。
・快適な睡眠
筋トレにより睡眠の質を高めるホルモンの分泌が期待されています。
また、身体を動かすことによって適度な疲労で快適な睡眠に誘ってくれます。
身体が筋肉の回復を望みますので、必然的に眠りに繋がるわけですね。
睡眠を確保できれば精神的にも落ち着きますので、うつ病に対しても効果的でやはり一石二鳥なのです。
※睡眠前の筋トレはダメですよ。筋トレ後は興奮状態に陥ってますから逆に寝付きにくいです。
やってみた結果は、しんどいだけ!
早速私も筋トレをやってみました。
家で出来る自重トレーニング、ジム通い、いろいろ試しました。
時期はうつ病の初診を受ける前です。
抑うつ状態が苦しく、不眠症も併発していました。
筋トレをやってみた結果は・・・
心も身体も疲れるだけ!!でした。
ただただしんどいです。
不眠もまったく変わりません。
筋トレ?なんじゃこりゃ!?が正直な感想です。
そもそもうつ病に筋トレは無理
筋トレは、やり方にもよりますが、ある程度筋肉に負荷をかけていくならそれなりにしんどい行動です。
それをうつ病で心も身体も苦しい状態でやれるのか?と言われれば、そもそも無理でしょう。
うつ病は、動きたくない、やる気が出ない、状態です。
筋トレと言う行動の多大な負担はもちろんのこと、「今日も筋トレやらなきゃ」と言ううつ病なら避けるべき縛り思考が生まれるだけで、もう精神的な負担は計り知れないのです。
つまり、うつ病にとって「筋トレでうつを良くしていこう」は逆効果だと悟りました。
見出した方法とは
私は身体を動かすこと事態、悪いことだとは思いません。
うつ病ならではのやり方が大切なのです。
それがこの3原則です。
- やりたい時だけやる
- 自分が気持ちいいと思う程度に留める
- 無理はしない
私が取り入れたやり方はウォーキングです。
ちんたら歩くだけです。
歩く時間も決めていません。
嫌になったら帰ります。
歩きたくないときは1週間やらなかった時もあります。
自分に正直に、マイペースでレッツゴーです。
これが一番心が落ち着きます。
雲の流れやタンポポなんか見ながら歩けば、なんだか今まで気がつかなかった当たり前の美しさにホッとしますよ。
あくまで情緒の安定が目的です
そんなウォーキングですが、うつ病が治るのか!と言われれば答えはハッキリNO!です。
うつ病が良くなる気配はありませんし、不眠も変わりません。
ただウォーキングしている時は気持ちよく、心が安定します。
精神安定剤だと思ってください。
根本は心療内科でしっかり診察を受ける事です。
先生と一緒にお薬で治療に励むことや生活スタイルの相談をして変えていくことが、一番大切です。
ここをベースにしなくて「筋トレだけでなんとかするぞ!」は下手をすればうつ病の悪化を招く危険があると実体験で感じました。
それならうつ病予防でなら、どう?
うつ病ではない、つまり健常者がうつ病の予防のために筋トレを取り入れるならどうでしょうか。
私的にはありだと思います。
健常時に身体も心も鍛え、前向きな脳内物質もたっぷり生成!
いいですねぇ!
でも、過信は禁物。
荒んだこの世の中、誰もがうつ病になりえる時代です。
運動だけでうつ病は防げません。
だって私も10年ほどボクシングをやっていて、うつ病になりましたから。
プロではありませんが、若い選手にスパーの相手をするくらいのレベルでしたし、それ相応の練習で鍛えていました。
それに最近では、世界的テニスプレイヤーの大阪なおみ選手もうつ病を告白しました。
バリバリ現役アスリートで運動しまくりの彼女でさえも、プレッシャーや置かれる環境からうつ病になってしまうのです。
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