「眠れない」だけでは情報不足!?不眠症の種類を知っておこう

不眠症で悩み苦しみ、先生に「眠れません!」と相談される方も多いと思います。
もしかして漠然と「眠れません。不眠です。」と相談していませんか?
うつ病だけでなく不眠の相談もするのであれば、限られた診察時間内で「簡潔に」「詳細に」現状をお話しする必要があります。
実は不眠症には種類があります。
これを知っておくだけで、ただ「眠れません」ではなく「こういった状態が続き睡眠で苦しんでいます」と具体的に伝えることが出来ます。

不眠の種類によって、それぞれに対し効果的に働くお薬が違ってきます。
少しでも自分の症状に合った診断とお薬を頂くためにも不眠の種類について知識武装をしておきましょう。
1)入眠障害
オフトゥンに入ってもなかなか眠りにつけないタイプです。
具体的に言えば、一般的にオフトゥンに入ってから寝付くまでに2時間以上かかる場合が該当となります。
一般的なイメージの「不眠症」に該当するのではないでしょうか。
2)中途覚醒
せっかく眠りについたのに、眠りが浅く夜中に何度も目が覚めるタイプです。
このタイプはうつ病だけでなく睡眠時無呼吸症候群の方にも多いと言われています。
お酒を飲まれる方は、トイレに行きたくなって夜中に目を覚ましてしまう経験があると思います。
何度も起きてしまうので結局眠れなくなることも多いですね。
3)早朝覚醒
まだ起きる時間ではないのに、ものすごく早朝に起きてしまうタイプです。
具体的に言えば、自分が希望する時刻または通常の2時間以上前に目が覚めてしまい、その後眠れない場合が該当します。
高齢者によくみられるタイプですが、うつ病の特徴的な不眠タイプと言われています。
また、先の中途覚醒と同時に現れるケースが多いので、早朝覚醒とひとつにして診察する病院も増えています。
4)熟眠障害
眠りが浅く、睡眠時間をとっても熟睡した満足感が得られないタイプです。
このタイプも高齢者に多いと言われています。
朝起きてもなぜか寝足りない感覚や、日中眠気が襲ってくるなどが該当します。
先生に伝えるポイント
限られた時間内でいかに簡潔に具体的に伝えるか、ですが以下のポイントを抑えておきましょう。
- どのタイプの不眠タイプに陥っているか(複数でも可)
- その状態がいつから続いているか
- その状態に陥ったか考えられる原因
私の場合は入眠障害と早朝覚醒に苦しみました。
入眠障害のときはオフトゥンに入っても一切眠れませんでした。
「オフトゥン=眠れない」の方程式が暗示のようにかかった感じです。
早朝覚醒のときは寝付いてから1時間で目が覚めてそのあとは眠れない状態です。
ほとんど寝ていませんね。
こういった状況や期間を伝えることで先生からアドバイスや最適なお薬をいただけます。
今は睡眠薬デエビゴを服用しています。
うつ病と不眠症はセットになるケースが多いです。
睡眠改善はうつ病を改善していく上で大事なファクターです。
もちろん健常であっても、睡眠は健康に切っても切り離すことができない要素です。
睡眠は繊細なバランスで成り立っています。
生理的、身体的な変化やストレスで不眠に陥ります。
心が弱まっているうつ病であればなおのことです。
少しでも睡眠に異変を感じたなら、心療内科で相談してみましょう。

眠れないと「眠らなきゃ!」と焦ってしまいます。
でも焦りは逆効果。
焦る前に診察を受けましょうね。

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