勇気出して休職したら想像以上のとんでも結果に!

うつ病になったら大事なのは休む!

とにかく休む!
ひたすら休む!
何が何でも休む!

休め!!

休むはもはや常識になっています。
休むことこそうつ病の最善薬と言えます。

では、私たちおっさん世代がうつ病になって休むとしたら、そう!

休職か退職です。

基本的に休職が第一選択になると思いますが、わかっているもののこれが出来ないのです。
休職に踏み切れないと言った方が正解かもしれません。

私もそうでした。

  • 会社が休職を認めてくれるのか
  • そのことでクビにならないか
  • 収入が減る

こんな心配事が頭を堂々巡りして、無理して仕事をしていました。

もしかしたら、あなたも同じタイプではありませんか?
これでは自分がボロボロになるだけです。
仕事は上手く出来なくなり、ますます会社からの当たりがひどくなるばかりです。

そして自分の心は疲弊しうつ病が悪化の一途をたどります。

は心療内科の主治医に何度も説得を受けて、ついに勇気を出して休職しました。
人生初めての休職です。

休職は考えていた以上の驚くべき結果となりました。
良かったこと、悪かったことをまとめますので、休職を迷っているなら参考にしてくださいね。

逆襲の障がいシャア ユーイチ

ズバリ私の休職体験をお話しますね。

私の初めての休職

休職前の私はうつ病が一進一退でした。
うつ病のことは会社には報告済みです。
(「お前のパワハラが原因だコンニャロウ!」は言っていませんw)

報告以降、気を遣ってもらえる場面も増えました。
主治医の見解をお話し、残業を無くしたりと負担がかからないようになりました。

しかし悲しいかな、うつ病は理解されない病気です。

時が経てばうつ病のことが忘れ去られるのか、なじんできてしまうのか、私への態度や当たりが普段どおりになってきました。
結局、私のうつ病も一進一退から後退になり、病院に通い始めた頃に近い状態までになりました。

そこで主治医から「休職」を今まで以上に諭されました。

ここで私も限界からか吹っ切れて会社に休職を申し入れました。
「クビならクビにしてくれ!」な感じです。

ただ、私の休職は有給を使った2週間ほどのプチ休職です。

有給を使ったのでお給料が減ることはありません。
医師の診断書も不要でした。

さすがに会社は驚きましたね。
よもや休職!?な感じです。

とは言え有給を使うわけなので、会社にとっても痛手はないわけですから、問題なく話は通りました。
割とあっさり認められたので「なーんだ、もっと早く休職の話をしておけばよかった」と思いましたね。

ちなみに主治医としては「二週間!?短いよ。ちゃんと1~2ヶ月休むべき。」との事でしたが、プチ休職でもうつ病が悪化したままだったり、復職後ダメだった場合は、次は必ず長期休職をすることでOKを頂きました。

いざ、初めての休職

休職期間中は、会社の電話はもちろん仕事の一切を別離!!
私の頭からは仕事や会社のことはゼロにしました。

とにかく、休む!!
「食べて寝る」と言う王道に徹しました。

気分が乗ったときのみ、やりたいことをやる感じです。

  • 掃除がしたい
  • ゲームがしたい
  • 散歩したい

「したい」と思ったときのみ、それをしました。

私は相当うつ病が疲弊していたのか、2週間のほとんどが「食べて寝る」でした。
それだけ寝ていても飽きずに眠ることが出来ました。
もちろん本当に寝ているわけでなく、ぼーっと横になっている、が正解です。

そっけないかもしれませんが、これが休職中の私の生活スタイルです。

休職で感じた想像以上の「良かった」

仕事していたときは不眠にも苦しみましたが、休職期間中は不眠はほぼ無かったです。
これは嬉しいですね。

動悸や頭痛もかなり治まりました。
頓服薬もほぼ使わずに済みました。

会社から一切離れ、ひたすら休むだけでどれだけ心が癒されていくことか!!

砂漠に雨が降り、命の水が徐々に満たされて緑が生い茂る・・・・これが自分に起きているんだなぁ、と実感できるくらいです。
久しぶりに生を感じ、多少は判断力も戻ってきたので改めて転職も落ち着いて考える事も出来ました。

こう考えると、いかに今の会社がブラックかと言う事がよくわかります。
私が在籍している間だけで何十人と辞め、3ヶ月もたないのが当たり前の会社ですから。

そりゃあ、うつ病になりますよ、ええ。

休職の辛い面

とは言え、休職は全てが良いわけではありませんでした。
なぜならば、休職が終わる数日前から緊張や憂鬱感が出始めました。

いわゆる「サザエさん症候群」です。
サザエさんを見終わり日曜日終焉の足音が近づくにつれ、気持ちがブルーになっていく、あの現象です。

これは辛かったです。
この辺りから頓服を飲む回数が増えました。

もうひとつ。

将来の現実を考えてしまい不安になることが挙げられます。
例えば「自分はこのまま社会人として復帰できるのだろうか」です。

私はうつ病になって以来自信壊滅状態ですから、復職後あるいは仮に転職したとしても仕事をこなすことが出来るのかが不安で苦しくなりました。

また、長期休職したり無職になった場合の収入を考えると生活や将来が不安になり落ち込みました。
傷病手当、障害年金、失業手当など行政の助かる制度はあります。

でもとても生活できる金額ではないですし、永遠にもらえるわけではありません。
お金は生きていくには絶対のものですから。

このように、休職の良かった部分の反動は事の他身に染みました。

主治医の一言に救われる

金銭面や将来の不安は苦しく、ずっと付きまといました。

しかし主治医曰く「一番避けるべきは自分が潰れてしまうこと。潰れてしまってはなんにもならない。
いろんな不安はあっても、うつ病を治すことが大切。きっとなんとかなるから。」
と何度もやさしく声をかけていただきました。

これが救いでした。

完全に不安がなくなったわけではありません。
しかし、「まあなんとかなるかな」「辛かったら本格的に休職しよう」「クビなら仕方ないか」くらいに思えてきました。

考えてみれば、うつ病になって自分を潰すために会社に行くわけではありません。
会社の平均寿命は30年、いやもっと短いとも言われています。

ひとつの会社で勤め上げることの方が無理難題な世界です。

転職当たり前時代なら、無職の時間があってもいずれどこか転職先は見つかるだろう、と楽観的過ぎるかもしれませんが、そう考えられるようになりました。

結論。休職は素晴らしい!

このブログを書いているのはまだ休職後数日レベルです。

うつ病が落ち込むかどうか、正直まだわかりません。
しかし、休職前より頭がスッキリしていることは確かです。
休職していなければ、会議でもこんな提案はできなかったなぁ、と早速実感する部分がありました。

しっかり休んで脳に元気の栄養を充填してあげる大切さ。
これはうつ病にはマストです。

私たちおじさん世代はまだまだ働かざるを得ません。
休むことは恐怖です。
しかし休むことも仕事です。

  • うつ病になった以上、無理せず休む!!
  • 仕事を忘れる!!

判断力が回復してきたら、今の会社を続けるか転職するか冷静に考えましょう。

私は今の会社では、定年までもたないと考えています。
そもそもうつ病の原因がトップですから。
しっかり見極めて転職、途中で耐えられなくなったら長期休職を心に決めました。

自分を守るため、冷静な判断力を取り戻すためにも休職はためらわないでください。
しっかり休んで本来の自分を取り戻しましょう!!

逆襲の障がいシャア ユーイチ

念のために言いますよ。
休むことは決して甘えではありません!