完全週休二日制がうつ病の救いにならない理由
「転職ガチャ」と言う言葉を聞いたことはありませんか?
他にも「配属ガチャ」「上司ガチャ」なんて言葉もあります。
総じて「入社して働いてみないとブラック企業かホワイト企業かわからない」と言った意味合いです。

ちなみにガチャの語源は、スマホなどソーシャルゲームのガチャシステムになります。
ガチャは回してみないと何が出るかわかりません。
裏を返せば、ガチャは回してもほとんどハズレ(ブラック企業)でレアキャラ(ホワイト企業)は低確率といった皮肉もこめられています。
仕事でうつ病になってしまったら「次はホワイト企業に転職だ!」と奮い立つ方も多いと思います。
今は情報時代です。
少しネットで検索すれば従業員による企業のクチコミ情報も見ることが出来ます。
ブラック企業の見極め方もたくさん出てきます。
全て完璧の条件を兼ね備えた企業を見つけることは難しいでしょう。
ならばその中で「ここは譲れないポイント」で企業を吟味していくパターンになると思います。
- 給与
- 福利厚生
- 残業
- 退職金
- 設備
- 研修・教育
挙げればきりがありませんが、中でも重要視されるのが休みではないでしょうか。
完全週休二日制(土日)、祝日休みとあれば「これはホワイト企業のオーラを感じるぜ!」と候補に入れたくなりますよね。
でも待ってください!
確かに年休が多いことはとても働きやすいですし、うつ病には助かることは間違いありません。
しかしこれだけで飛びつくと痛い目を見ます。
それこそガチャでハズレを引いています。
もっと全体を調べる必要があるのです。
なぜならば、私がボロボロにされてうつ病になってしまった会社こそ完全週休二日制(土日)、祝日休みだったからです。

この充実の休み体制の会社がなぜブラック企業だったかお話していきますね。
休み以外は泥沼だった実態
入社してみないとわからない、これは本当に実感です。
私は会社選びの際に大切にしていることはワークライフバランスです。
残業で稼ぐつもりはありません。
そもそも残業が常態化している=会社自体が仕事の管理が出来ていない、と私は考えています。
休みはしっかり頂いて仕事とプライベートをしっかり分けたい考えです。
休みをしっかり満喫し、就業時間はしっかり働く、このメリハリがあってこそ最高のポテンシャルを発揮できると思っています。
そこで、完全週休二日制(土日)、祝日休みを条件として転職活動を進め問題の会社に決めてしまいました。
転職ガチャとはよく言ったもので、面接や職場見学でも実態を見極めることは難しいです。
よほどアンテナを張っていないとまずわからないと言っても良いと思います。
私もこのとき転職を焦っていた部分も正直ありました。
でもこの休みは魅力的でした。
入社前の「怪しい部分」に無意識でフィルターをかけていたかもしれません。
さあ、入社してびっくり!
- ほとんどのスタッフが3日~3ヶ月で退社がザラ
- 入社2年超えたスタッフがいない(私が第一号)
- 入社2年で私が一番古参スタッフ
- 毎日上司(社長)から数時間の叱責
- とんでもタスク量
- とんでも責任の押し付け
- とんでもプレッシャー
- わけのわからないコンサルを山ほど導入
- わけのわからない研修
- 残業当たり前
- 休日も仕事、電話は当たり前
- 都合の良い主体性の押し付け
- 都合の良い経営者視点を持て
- でも薄給かつ昇給無しで賞与すずめの涙
- 「みなし残業テメーはダメだ」の導入で基本給低め設定
等々挙げればきりがありません。
先輩も後輩もどんどんいなくなります。
入っては辞めての繰り返しです。
「100人から先は覚えていない!」と言い放った某拳法家のセリフが笑い話になりません。
こんな状況ですから、私はついぞうつ病にまでなってしまいました。
思えば何人も心を病んで退職していました。
結果論ですが、私自身この会社にもっと早く見切りをつけていれば・・・
以上のように、完全週休二日制(土日)、祝日休み=ホワイト企業、は決して成り立ちません。
最近はよほど大企業でないとなかなか完全週休二日制(土日)は少ないと言えます。
だからと言って、そこだけを注目すると私のような痛い目を見ます。
自分の時間も人生も健康も失うのです。
この点は努々忘れないで欲しいのです。
ブラック企業を避けるには、直感力!?
確かに求人票はもちろん、面接、職場体験をもってしても企業の実体を見極めることは難儀です。
転職はガチャです。
もう間違いありません。
でも少しでもブラック企業を避けたいですよね。
ガチャのホワイト確率を少しでも上げたいですよね。
ではどうすれば?
それは自分の直感を信じること、です。
「それって勘にたよるだけじゃん」と思われることでしょう。
言ってみれば、その通りです。
自分の深層心理、本能に頼ることになります。
でもこれ、バカに出来ません。
私も思い起こせば、面接や職場体験時に違和感を感じるところが実はありました。
でもこれって「ただ単に慎重になっているだけ」と見て見ぬふりをしていたんですね。
もしこの直感を信じて入社をやめていたなら、うつ病にならず違う人生を歩めていたかもしれません。
では実際私が感じたその違和感を挙げていきます。
- 試用期間でも最初の1ヶ月は社会保険無し
- 試用期間中は契約社員扱いで給与も低いかつ最初の1ヶ月はさらに低い設定
- 金融関係でもないのに保証人2人必要
- 面接時「すぐ辞める人が多く社長も慎重になっている」と漏らした
- 壁に「忍耐」と書かれた古びた紙が貼ってある
冷静に考えれば、どう見たって怪しさ大爆発です。
私はこれだけの項目を違和感として感じたわけです。
なぜこの時自分の直感を信じなかったのか後悔ばかりです。
まとめ
うつ病を患ってからの転職は健常者のそれとは比較にならないほど重みがあります。
転職ガチャと言うだけでは済まされません。
ガチャと言うならば、人生課金ガチャです。
少しでも違和感を感じたら、その違和感に絶対に向き合ってください。
面接官に納得できるまで質問してください。
聞いて濁されたり、避けられた場合は「やましい」証拠です。
妥協しない!
場合によっては、その会社を諦める勇気!
完全週休二日制(土日)、祝日休みは本当に素晴らしい働き方ですし、素晴らしい会社が多いと思います。
でもそれが全てが全てホワイト企業ではない事実を知ってください。
多少休みが少なくとも自分に合った仕事や働き方が出来る会社が見つかれば、末永く働くことが出来るのではないでしょうか。

自分の選社優先順位が休みの多さであれば、それを追求することは良いことです。
でも他の条件などを妥協せず調べて、自分の直感を信じてください。
絶対に転職を焦らないようにしてくださいね。
冷静に!COOLに行きましょう!

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