悩みは自分でもがいたら沈むワケ

餅は餅屋

割と耳にすることわざです。
意味は「どんなことでも、それぞれの専門家に任せることが一番良いよね!」です。

これがなかなかうつ病には的を射たことわざなのです。
うつ病になると、仕事のこと、体調のこと、金銭面のこと、等々悩みや不安が尽きません。
休職して頭を空っぽにして休まなければいけないのに考えてしまう方も多いでしょう。

考えるな!悩むな!と言う方が無理だと思います。
でも今のままでは考えれば考えるほど逆効果です。
むしろ泥沼にはまっていく、と言っても過言ではありません。

それはいったいなぜか。
ではどうすれば。

逆襲の障がいシャア ユーイチ

実はここにプロの力を頼ることが重要になってきます。

うつ状態の思考力を冷静に分析

うつ病は心の風邪と例えられますが、実際は脳の病気です。
簡単に言えば「脳が疲れてしまってバグっている状態」です。

脳が疲弊しているので元気もありません。
正常に情報処理が出来ないので正しい答えが出したくても出せないのです。

当の本人は「どうしよう」「なんとかしなくては」と疲れきった脳をフル稼働させて考えます。
これからの生活や闘病を必死に考えます。

でも出した答えは本人はベストアンサーと思っても、残念ながらほぼずれています。
いよいよ出した答えで動いてもより泥沼にはまったり失敗したりで、さらにメンタルを崩してしまいます。

バグを起こした脳ですから、健常であっても難しい今後の仕事や金銭面を考え答えを出すことは無理と言っても過言ではないでしょう。

例えば、無理やり出した答えを10年後うつ病が回復した状態で見つめ直してみるといかにずれた答えを出していたか冷静に分析できるはずです。

うつ病で大切なことは、まず考えずに休むことです。

解決の糸口はプロにあり!

しっかり休んで悩みや不安は自分ひとりで考えないならば、どうすればいいのでしょうか。
解決は自分ではなく第三者の意見やアドバイスを取り入れましょう。
つまり、大切なのはプロの意見、つまりその道のプロに相談することです。

  • 病気のことや治療方針はメンタルクリニックの先生。
  • 障がい年金や傷病手当なら社労士。
  • 手続きや申請関係ならケースワーカー、役場担当。
  • 転職なら、アドバイザーや支援サービス。

今は情報時代です。
どんな悩みにもプロが存在します。
それぞれのプロに、正直に素直に打ち明けてみましょう。

返ってきた答えが納得できない答えかもしれません。
でも今の状態では理解できなくても、自分の出した答えよりベストな道に進める可能性が高いのです。

ひとりのプロの意見に従う必要はありません。
腑に落ちなければセカンドオピニオンのように何人にも相談して、一番の答えを選択すればいいのですから。
自分ひとりで悶々と考えるよりはるかに正解に近づけます。

身近な人に相談する危険性

プロに相談なんて大袈裟な、と思われるかもしれません。
それなら話し慣れた両親、友人、先輩に相談すればいいのでは?と考えると思います。

結論から言いますと、オススメできません。

参考までに聞いてみることは良いでしょう。
でも、鵜呑みにするのはいささか危険です。

なぜならば、その道のプロではない=個人の主観がどうしても入ります。
個人なりのバイアスがそこにかかってくるわけです。

これがかなり危険なのです。

例えば、薬について友達に相談すると「薬はやめたほうがいい!二度とやめられなくなるよ。中毒になるよ。」と薬を否定された経験はありませんか?

抗うつ薬は健常者からすると「ヤバイ」イメージが先行しています。
よくよく考えてみれば、うつ病に限らずどんな薬でも副作用などリスクはあります。
それを回避するために用量、用法を先生から教えてもらって正しく服用するわけです。
この大切な薬を否定され服用しなかったなら、うつ病は悪化してしまうでしょう。

うつ病でもなく抗うつ薬を使ったことがない人の意見は「なんとなくのイメージ」「個人の考え」で答えているにすぎません。

このような事例は、治療のあり方、転職などいろいろ該当します。
良かれと思ってのアドバイスですが、最悪の事態に陥らないよう注意が必要なのです。

どう転んでも、誰を恨むことは出来ませんよ。

まとめ

うつの状態でなんとかしようと考えたり、素人にゆだねたりする危険性がお分かりいただけたと思います。
世の中には、各部門のプロがいますし無料で相談できる場合もあります。
ネットや自治体の情報誌を調べればいろいろ情報を見つけることが出来ます。

今まで何をしても状況打開にいたらなかったなら、いっそプロの意見に身を任せてみるのも一手です。
自分の考えやバイアスをゼロにして、プロの意見に委ねてみるのです。

今までとはまったく違う道が開ける可能性は十分ありますよ。

逆襲の障がいシャア ユーイチ

私の場合、主治医の意見を丸呑みするようにしました。
収入や復職は忘れ、とにかく休むを実行するようにしました。
正直もっと早く耳を傾けてそのようにすれば良かった、と反省しきりです。