【さあ選びたまえ】薬を飲まないリスクor薬を飲むリスク

心療内科で投薬治療を始めましょうと言われたとき、あなたはどう感じましたか?
薬・・・と聞くとマイナスのイメージをもたれる方は少なくないと思います。
それはそうでしょう。
生まれてはじめての抗うつ薬、睡眠薬です。
不安と恐怖があって当たり前です。
副作用や依存性が怖いと言う理由で、中には薬は飲まないと言う選択肢を選ばれる方もいるでしょう。
それは確かに副作用のリスクを回避している部分もあります。
なぜならどんなお薬にも副作用はあるからです。
しかし、薬を飲まないリスクは考えたことはあるでしょうか。
薬を飲むリスクがあれば薬を飲まないリスクもあるのです。
そして後者はかなり危険なリスクになるのです。
実際に私が経験者でもあるのです。
「あの時先生に言われたとおり投薬治療を始めていれば今頃は・・・」と後悔するときがしばしばあります。
今回はなぜ薬を避けたくなるのか、薬を飲まないことでどんなリスクがあるのかを私の経験談を加えながらお話したいと思います。

きっとお薬に対する考えが変わると思いますよ。
なぜ人は薬を避けたくなるのかの罠
そもそも人生において経験がない抗うつ薬や睡眠薬は得体が知れません。
本能的に避けたくなるのは仕方がないと思います。
しかしそれ以上に「薬を避けなくては!」と間違った罠にすっぽりはまってしまうケースが多いのです。
この罠にはまってしまう理由は簡単です。
- 他人の情報やオススメ
- ネット情報
- 勝手な自分のイメージ
具体的な事例として、下記の経験に覚えはありませんか?
「ええっ!?薬はやめなよ。やめられなくなるよ!」
「薬は医者の実験道具で、薬漬けにされて廃人になるよ」
「薬始めたら二度と今の自分に戻れなくなる!!」
でも、良く考えてみてください。
- あなたに良かれと思ってアドバイスをくれた方。
- ネットの薬に対するマイナス情報。
- そもそもあなたの薬に対するマイナスイメージ。
これらはエビデンスに基づく意見でしょうか?
医療に携わるプロの意見でしょうか?
あなたのイメージは信頼うるソースからのものでしょうか?
恐らくすべからく違うと思います。
直球で言えば素人意見、素人考えで、のものです。
この責任感のかけらもない意見を信じるか、プロである先生のエビデンスに基づく意見を信じるか。
冷静に考えれば答えはシンプルなのです。
罠に堕ちた私
上記で書いたことはズバリ私が当てはまります。
恥ずかしながら、どんなことがあったかをまとめてみます。
私は主治医から「お薬を始めましょう」と声をかけていただいた時、それを断り漢方薬にしました。
もちろん先生は快く了承してくれました。
多分、内心は「これでは良くならないから、どこかのタイミングで抗うつ薬に切り替えねば!」と考えていたことでしょう。
実は漢方薬はかなり遅効性です。
ゆっくりじんわり効果を出していくお薬です。
初診でうつ病(中度)の診断を受けた私には残念ながら時すでに遅い薬になるのです。
あと、漢方薬の時代は、海外からうつ病や不眠に良いとされるサプリを山ほど購入しました。
笑えるほどまったく効きませんでしたが・・・
お金ばかりかかりましたね。
お薬なら保険もききますし、効果も期待できますものを。
そんなこんなで結局はうつ病の改善にならず、良くて現状維持、基本だんだん悪化となりました。
毎週診察を受けて、いよいよもって耐え切れなくなった私についぞ先生は動きました。
はいここで最終的に抗うつ薬と睡眠薬に切り替わりました。
その時の先生の優しい説得が今でも忘れられません。
そしてここから薬を始めたところ、抑うつ状態や不眠にようやく改善の光が見えてきました。
もちろん何度も薬の種類や量は先生と相談しながら調整を入れていきました。
薬の重篤な副作用は感じていません。
あっても吐き気や翌日の眠気の継続くらいでしょうか。
これなら最初から先生のおっしゃられるとおり投薬治療にしておけばと今でも悔やんでいます。
まとめ!薬が怖くならない簡単な方法
抗うつ薬、睡眠薬と一言で言っても数多くの種類が存在します。
薬が強いもの弱いもの、即効性遅効性、などです。
まずは先生が勧めてくれたお薬について遠慮なく質問しましょう。
- 依存性は?
- 強い薬?
- 副作用は?
あなたが疑問に思う事や心配事は全て聞きましょう。
そこで納得できたなら処方してもらえばいいのです。
不満ならそれを伝えてもOKです。
- もう少し優しいお薬はありますか?
- 飲む数量減らしてもいいですか?
すべて納得の上で服用していきましょう。
何より大切なのは、先生が説明したとおりに服用することです。
いわゆる用量用法を守りましょう。
たったこれだけでお薬は怖いどころかお守りのように安心感すら感じられるようになりますよ。

勝手に服用をやめたり量を薬の減らしたりは避けてくださいね。
先生の使い方=お薬を安全に使っていける、になります。
ここさえ抑えれば、お薬に対する悪いイメージや噂はもう気にならなくなりますよ。

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